スイスを本拠地とする世界的なエンジニアリング企業ABBとスウェーデンの鉛冷却型小型モジュール炉(SMR)開発企業Blykalla(旧LeadCold)は2024年10月31日、クリーン電力発電と脱炭素化目標を支援するSMR技術に関する協力覚書を締結した。

両社はまず、ストックホルムの南約340kmのオスカーシャム近郊に建設予定の実験施設「SEALER-E」に対し、ABBの自動化、デジタル技術を用いた支援策(サイバーセキュリティを含む)を検討するという。

1996年にストックホルムの王立工科大学(KTH)からスピンオフ後、2013年に株式会社として設立されたBlykallaは、Uniper、OKG、KTHおよびスウェーデンエネルギー庁と共同で2024年にSEALER-Eの建設を開始する予定で、同庁は9,900万クローナ(約14億円)の助成金を交付。

Blykallaは、商用炉「SEALER-55」(高速炉、5万5,000kW)の初号機の2030年代初頭運開を目標としている。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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