[ルーマニア] 政府、新たなエネルギー戦略で国産ウランの生産再開を発表
2024年12月12日
ルーマニア政府は2024年11月21日、2025~2035年の新たなエネルギー戦略を承認し、その一環として国内の原子力発電の需要を賄うウランの生産を再開すると発表した。
同戦略はEUの気候目標に沿いながらエネルギーの安全保障、持続可能性および利用し易さを確保するもので、短期的には石炭火力発電からクリーンな天然ガスへの移行を進め、中長期的には原子力へ移行していく予定。
そのために、2027年までに天然ガスの輸入を、2035年までに石炭の輸入をそれぞれ終了し、国内の蓄電池生産と太陽光発電所の建設を促進し、ウランの採掘を再開するとしている。
同国は現在、原子力発電の増設として小型モジュール炉の導入も進めており、ドイチェシュティの石炭火力発電所跡地で米国NuScale Power製「VOYGR-6」(PWR、7.7万kW×6)の建設を準備している。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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