セルビア議会は2024年11月27日、旧ユーゴスラビア時代の1989年から35年間禁止してきた原子力発電所の建設を解禁するエネルギー法改正案を賛成多数で可決した。

さらに同議会は、2040~2050年に100万kWの原子力発電容量の運開など複数シナリオを提示するエネルギー戦略も承認した。

ハンダノヴィッチ鉱業・エネルギー大臣は「本日歴史が作られ、セルビアのエネルギーにとって非常に重要な日だ」とソーシャルメディアに投稿した。

今回の原子力発電所建設解禁は、必ずしも原子炉建設の決定を意味しないが、セルビア鉱業・エネルギー省との契約に基づき、現在フランス電力EDFとエンジニアリング・コンサルタント会社Egisが実施中の予備的な技術調査が、今後の原子炉建設の決定に役立つことが期待されているという。

ブチッチ大統領は2024年3月の第1回原子力サミットで、小型モジュール炉4基による120万kWの原子炉建設に関心があると述べていた。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

以上