フランスに本社を置く先進モジュール炉(AMR)開発企業newcleo社は2024年12月2日、商業規模の鉛冷却高速炉「LFR-AS-200」(電気出力20万kW)の包括的設計審査(GDA)に入るための承認申請を英国エネルギー安全保障・ネットゼロ省(DESNZ)に行ったと発表した。

これは、英国内の正式な許認可手続きの第一歩であり、今後、DESNZの承認が得られれば、GDAは2025年初頭に開始され、約2年を要するとしている。

LFR-AS-200については、2024年4月に英国原子力産業協会(NIA)が英国政府に対し、新原子力技術の運用に必要な正当性の決定の申請をしており、同社はGDAと同決定の両方の申請を行った唯一のAMR開発企業となったとしている。

同社は2030年までに3万kWの初号機をフランスに建設し、2033年までにLFR-AS-200を英国に建設する予定。

現在、英国ではロールス・ロイスSMR、BWRX-300、SMR-300、AP300についてGDA評価が進行中である。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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