スイスの電力会社Axpo社は2024年12月5日、スイス最古のベツナウ原子力発電所(PWR、38万kW×2)に3億5,000万スイスフラン(約600億円)を投資して、同発電所1号機を2033年まで、同2号機を2032年までそれぞれ運転を継続し、その後は廃炉することを決定した。

同社は外部の専門家およびサプライヤーとも相談し、さらにスイス連邦原子力安全検査局(ENSI)と協議を行って決定したとしている。

1号機は1969年に、2号機は1972年にそれぞれ稼働を開始し、1号機の運転期間は64年間となる予定。

なお、両機は電力供給に加えて、地域暖房も行っている。

スイスの原子力発電所には耐用年数の制限はなく、安全が保たれる限り運転を継続できる。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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