[ロシア] ロスアトム、鉛冷却高速実証炉向けの燃料製造施設の試運転を開始
2025年1月23日
ロシア国営原子力企業ロスアトムは2024年12月25日、シベリア・トムスク州セベルスクのシベリア化学コンビナート敷地内で建設中の鉛冷却高速実証炉(BREST-OD-300、30万kW)向け燃料製造施設の試運転を開始したと発表した。
ウランとプルトニウムの窒化物合成、燃料ペレット製造、燃料棒組立、燃料集合体組立の4つの工程で構成される同施設は、BREST-OD-300と同じ敷地内にあり、約250名のスタッフが従事する予定。
これらの原子炉、燃料製造施設と再処理施設からなるパイロット実証エネルギー複合施設において、ロスアトムは「閉じた」原子燃料サイクルを目指す「Proryv」(ブレイクスルー)プロジェクトを実証するとしている。
ロシアの原子力規制当局(Rostechnadzor)によるプルトニウムの取り扱いの承認後、BREST-OD-300の初装荷に向けて、200体以上のウラン・プルトニウム混合窒化物燃料(MNUP)の製造を開始するとしている。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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