フランス電力EDFの子会社Nuwardは2025年1月7日、Linkedinの公式アカウント上で小型モジュール炉(SMR)開発計画の再開を発表した。

今回の発表によると、新たな開発計画では既存技術に基づいた設計が簡素化され、これまでに掲げていたモジュール2基の連結ユニット型SMR(17万kW×2)の開発方針を転換し、最大熱出力10万kWthの熱電併給オプションを備えた単体SMR(40万kW)の完成を目指すとしている。

また同計画に関して、概念設計を2026年半ばまでに完了させた後、2030年代に初号機をフランスで商用運転させるスケジュールも示されている。

同社はスウェーデンの電力大手Vattenfallやチェコ電力(CEZ)など、欧州の潜在顧客がコスト超過や工程遅延に対して懸念を抱いていることを受けて、2024年7月に戦略の転換を決定し、開発の停止および見直しを行っていた。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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