[デンマーク] 世論調査、史上初めて過半数の55%が原子力発電所の建設に賛成
2025年1月30日
2025年1月11日付の報道によると、スウェーデンを本拠地に100%原子力由来の電力を提供するKärnfull Energiがデンマークの調査会社Megafonに委託して2024年12月16~19日に実施した世論調査で、55%が原子力発電所の建設に賛成と回答した。
27%が反対し、18%がわからないと答えた。
2022年の賛成は46%であり、ウクライナ戦争によるエネルギー価格への圧迫で原子力支持が高まったという。
デンマーク工科大学のテルフセン准教授は、原子力発電にそれほど神経質にならなくなっている表れであり、同発電が手っ取り早い解決策との確信があるのだろうと語った。
1985年に法律で原子力発電を禁止した同国では、2023年にも政府が原子力の可能性を検討する委員会の設置を拒否。
同国のエネルギー大臣は、先進型炉の動きはフォローしているが、太陽光・風力発電よりも安価な電力を商業的に供給できる段階にはまだ達していないと語った。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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