スペインのエネルギー大手Iberdrolaは2025年1月23日、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)において同社会長のIgnacio Galán氏が欧州における原子力発電の必要性を訴求したことを明らかにした。

同氏は「The Importance of Climate Technology」と題されたパネルディスカッションに登壇し、再エネの高い競争力に言及すると同時に「少なくとも稼働中の原子力発電所は安全かつ効率的であり、データセンターなどによって電力需要が増大している現在、安定供給を維持するためには原子力発電が絶対に必要であることが証明されている」と発言したという。

このほか、電化促進の重要性についても言及し、電化が経済の脱炭素化に向けた最善な方法としつつ、「欧州は電化で目覚ましい進歩を遂げている中国などに遅れを取っている」と述べ、欧州における電化の停滞を警告したことも明らかにされている。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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