英国のコア・パワー(CP)社は2025年1月29日、米国の船舶設計企業グロステン社と、米国の港湾向け浮体式原子力発電所(FNPP)の設計開発で提携したと発表した。

英国を拠点とする海上原子力イノベーション企業CP社のFNPPのコンセプトは、沿岸インフラシステムを伴うものであり、バージ船をベースとした原子力発電所、バージ船の支援サービス、送電網の統合、運用チームが含まれている。

輸送が容易で迅速に展開できるFNPPは、推定1億7,500万kWh/年の電力を供給し、港に停泊する船舶、ターミナルクレーンや設備および港湾車両の電力を賄うとしている。

グロステン社は、FNPPの運用コンセプトの開発と浮体式施設の設計を担当し、バージ船の規制経路の策定、サイト位置承認の取得、FNPPの製造・輸送・設置のための供給網ネットワークの特定も行う予定。

CP社によれば、このプロジェクトはまだ構想段階であり、「米国南部の港」への供給を目指す。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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