[英国] 政府、SMRを含む原子力発電所の建設を加速させる規制改革を発表
2025年2月21日
英国政府は2025年2月6日、小型モジュール炉(SMR)を含む原子力発電所の建設を容易にするために原子力計画規則を改革すると発表した。
具体的には、(1)同規則に初めてSMRを含めることでSMR建設の道を開く、(2)新設サイト8カ所のリストを廃止し、イングランドとウェールズのどこでも原子炉建設を可能とする、(3)同規則の有効期限を撤廃し、プロジェクトの期限切れをなくして長期計画を立て易くする、(4)首相に直接報告する原子力規制タスクフォースを設置し、多くの原子炉を建設できるよう規制の改善を主導する。
(4)に関してミリバンド エネルギー大臣は、新しい原子炉設計の承認を迅速化し、事業者が規制当局と関わる方法を合理化する他、海外で承認された設計は、審査の重複を減らして簡素化する方法を検討し、設計変更を最小限に抑えるとした。
保守党の影のエネルギー大臣、原子力産業協会NIA、労働組合GMBなどは、今回の政府発表を歓迎した。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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