スイスの電力会社Axpo Power社とカザフスタンの国有原子力会社カザトムプロム社は2025年2月17日、スイスのベツナウとライプシュタット原子力発電所へのカザフスタンの天然ウラン供給に関する初の契約に調印したと発表した。

ロシアによるウクライナ侵攻の直後、Axpo Power社はロシア企業との新規契約の締結を停止し、既存契約も可能な限り解除することを決定。

同社は燃料供給の多様化を図るため、カザフスタンとカナダのウラン精鉱会社と契約を締結したとしている。

同契約に基づく最初の納入は2026年から行われる予定で、カザトムプロム社から供給されるウランはフランス、ドイツ、オランダ、英国および米国で処理・加工され、原子燃料となる予定。

ベツナウ(PWR、38万kW×2)には2基、ライプシュタット(BWR、129万kW)には1基の原子炉がある。

スイスでは合計4基の原子炉があり、総発電量の約32%を供給している。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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