英国原子力規制局(ONR)は2025年3月5日、規制を効率化して適切な水準に調整することでコストや時間の削減につなげるため、廃止措置(解体・撤去)中の原子力発電所の約100件の規制要件を撤廃したと発表した。

イングランド、スコットランドおよびウェールズの10カ所の発電所で安全性に影響を与えない一連の規則を撤廃したという。

今回の措置は、運用の柔軟性を高めて事業者のコスト負担を軽減し、施設の管理をより効率的にするという。

原子力設備の保守スケジュールに関する事前承認や許認可条件を撤廃することは、適切な規制を行うというONRの継続的な取り組みを支援するものとされる。

ONRの責任者は、ONRの規制アプローチは適切でバランスの取れたリスクに基づいたものでなければならず、廃止措置が進んだ施設は運転中の施設と比べてリスクが大幅に低下しており、リスクの変化を認識してそれに応じて規制を見直すことが重要と述べた。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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