[カザフスタン] 大統領、原子力庁設立と原子力エネルギー拠点構想を発表
2025年4月10日
カザフスタンのトカエフ大統領は2025年3月18日、原子力エネルギーに特化した大統領直属の原子力庁の設立を発表し、サトカリエフ エネルギー大臣を初代長官に任命した。
同庁はエネルギー省が担っていた地下資源の活用、原子力利用、放射線安全確保などの分野における機能と権限を引き継ぐ。
同大統領は2025年3月14日の国家クルルタイ(国民集会)で、エネルギー需要の充足だけでなく、デジタル化やAI導入などの長期的経済発展の基盤となる「新エネルギー産業」の創出が重要と強調。
また、2024年の国民投票を受け、3つの原子力発電所を建設し、「原子力エネルギー拠点」の形成を目指すと述べた。
政府は2024年12月、同国初の原子力発電所の建設予定地を正式に選定し、海外の4社がサプライヤー候補となっている。
同大統領と同長官は2025年3月中旬、「華龍1号」の輸出を目指す中国核工業集団有限公司(CNNC)総裁と会談を行った。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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