[イタリア] 政府、原子力再導入に向けnewcleoへ最大2億ユーロの投資を表明
2025年4月17日
2025年3月31日付の報道によると、イタリアのフラティン環境・エネルギー安全保障大臣とウルソ企業・メイドインイタリー大臣は、原子力エネルギー再導入の一環として、パリに本社を置く先進モジュール炉開発企業newcleo社に最大2億ユーロの投資を検討していると表明した。
同政府は、同社の先進的な第3世代および第4世代の原子炉技術に関心を示し、国内産業のサプライチェーン強化のための支援を行う方針を表明。
同社は鉛冷却高速炉(LFR)のプロトタイプを2026年までにイタリアで完成させ、2031年末までにフランスで初号機を稼働させる予定。
また、商業用の初号機に対する最終投資決定は、2029年頃に行われる見込み。
さらに、同社は鉄鋼業向けプラントの設計、製造、設置を手がけるイタリアのダニエリ・グループと提携すると発表した。
政府は1987年の国民投票で廃止された原子力発電の再導入を目指し、2025年2月に法的枠組みを構築するための法案を議会に提出した。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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