[米国] DOE、原子力によるDCへの電力供給の利点と課題を発表
2025年4月24日
米国エネルギー省(DOE)原子力局は2025年4月8日、2028年の米国の総発電電力量の最大12%を消費する可能性があるとされるデータセンター(DC)に対し、原子力が電力を供給する6つの利点と5つの課題を発表した。
利点は、(1)99.999%以上のエネルギー信頼性を求めるDCに高い稼働率で24時間365日稼働、(2)計画的で短い停止期間(18~24カ月間運転ごとに数週間)、(3)DCの多様な電力需要に合わせた柔軟性(多様かつ拡張可能な設計)、(4)燃料費の影響が小さく、80年の長期運転でDC長期事業計画に貢献、(5)コンパクトな先進型炉は隣地に設置して送電費節約、(6)安い電源確保の可能性を秘めた恒久停止炉の再稼働。
一方、課題は、(1)新設に時間がかかる(先進型炉の普及は2030年代)、(2)初号機の費用が高い、(3)コロケーションによる費用分担問題、(4)原子燃料サプライチェーンが未構築、(5)使用済燃料の中間貯蔵または処分施設ができるまでの長期保管。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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