[ノルウェー] 政府、商業用原子力炉の環境影響評価プログラムの開発を指示
2025年4月24日
ノルウェー政府は2025年4月8日、計画中の商業用原子力発電プロジェクトの環境影響評価(EIA)を行うためのプログラムを開発するよう、3つの機関に指示したことを発表した。
同国にはこれまで4基の研究用原子炉(現在は永久停止)はあったが、商業用原子炉は認められていなかった。
同国のエネルギー省など4つの省は今回、水資源・エネルギー総局(NVE)、放射線・原子力安全局(DSA)および国民保護総局(DSB)の3機関に対し、EIAプログラムを2025年夏前、遅くとも同年9月までに作成するよう要請した。
同国で小型モジュール炉(SMR)の導入を目指すノルスク・ケルネクラフト社はアウレ市とハイム市の境界などにおいて、複数のSMRを建設したいとしており、与党労働党は同年4月に開催された年次総会において、同国の商業用原子炉の可能性を検討する新綱領を採択している。
なお、同国には包括的な原子力法制があるが、商業用原子炉に適用されたことはない。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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