経済協力開発機構/原子力機関(OECD/NEA)および国際原子力機関(IAEA)は2025年4月8日、「2050年以降までのウラン需要を満たす十分なウラン資源が存在するものの、新たな採掘プロジェクトへの多額の投資は不可欠」とする報告書を共同で発行した。
同報告書は、「レッドブック」として知られる「ウラン-資源、生産、需要」の第30版で、62カ国がデータを提供。
世界の確認ウラン資源量(260ドル/kgU以下で回収可)は、790万tU強で第29版とほぼ同量。
第1~3位はオーストラリア、カザフスタン、カナダで、資源総量の9割以上が15カ国に集中している。
ウラン価格の低迷による、探査・鉱山開発支出の「持続的な減少傾向」(2015~2020年)は終焉を迎え、2020年の同支出約3.8億ドルが2022年には8億ドルへ回復した。
2023年のウラン生産量は5万4,345tUで第1位はカザフスタン(全体の43%)でカナダ、ナミビア、オーストラリアが続いた。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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