[英国・米国] 米国テラパワー社、英国でNatrium®のGDAへの参加意向を通知
2025年5月2日
米国のテラパワー社は2025年4月16日、開発中のナトリウム冷却高速炉「Natrium®」(34万5,000kW)の英国展開に向け、英国エネルギー安全保障・ネットゼロ省(DESNZ)に対し、包括的設計審査(GDA)への参加意向を正式に通知した。GDA は原子炉設計を初期段階で審査し、設計上の課題を事前に把握・解決するもので、英国原子力規制局(ONR)および環境庁により実施される。審査は3段階で構成され、完了まで約4年を要する見込みである。テラパワー社はマイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏が共同設立した企業で、米国ワイオミング州では実証炉プロジェクトが進行中で、その規制対応の経験を英国のGDAにも活用する。同社のルベスクCEOは、英国との協議を長年続けており、米英間での先進型炉の展開への協力に関心があると述べた。Natrium®は、ナトリウム冷却高速炉と溶融塩エネルギー貯蔵システムを組み合わせた設計で、最大出力は50万kW。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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