[ドイツ] 高レベル放射性廃棄物の最終処分場の候補地選定は長期化の可能性
2025年5月22日
2025年4月15日付の報道によると、国内で発生した高レベル放射性廃棄物の最終処分場について、当初は2031年までに段階的に候補地を指定する予定であったが、選定作業が2046~2074年に遅れる可能性がある。
広範な地質調査と安全性分析に加え、社会的受容や法的課題(潜在的な訴訟リスクや承認プロセス)により長期化するという。
また、現在建設中の中・低レベル放射性廃棄物の最終貯蔵処分施設「コンラート坑」についても、2030年代初めに稼働開始の計画であったが、法的課題により不確実性が生じている。
2002年に許可された同施設は、旧鉱山を改修して最大30万3,000m3の中・低レベル放射性廃棄物を地層処分する計画であるが、水資源に関する規制の厳格化により、新たな許可手続きが必要となる可能性がある。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
以上