現地紙は2025年5月17日、第3(馬鞍山)原子力発電所2号機(PWR、95万1,000kW)が運転を停止したと報じた。

1985年5月に運転を開始した第3原子力発電所2号機は40年間の運転ライセンスの期限切れにともない、同日13時から出力を段階的に低下させ、22時に電力系統から解列、0時に運転停止した。

これにより台湾は正式に「非核家園(脱原子力)」へ移行する。

台電は、今年中に合計約500万kWの大型ガス火力発電設備および約350万kWの風力・太陽光発電が新たに稼働予定であり、安定した電力供給が可能であるとしている。

なお、野党が多数派である立法院は原子炉規制の法改正を5月13日に可決し、運転ライセンスの期限切れ後も申請と審査により、原子炉の最長20年間の運転ライセンス更新が可能となった。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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