国有原子力会社カザトムプロムは2025年5月13日、トルキスタン州Taikonurに建設予定の硫酸工場の建設資金融資に関して、カザフスタン開発銀行(JSC)とTaiqonyr Qyshqyl Zauyty LLP(TQZ)が信用枠の設定で合意した、と発表した。

新工場は硫酸の年産80万tの能力を持ち、プロジェクト総額は2,600万ドル、そのうち約195万ドルはJSCが融資する見込み。

硫酸は同社のインシチュリーチング法によるウラン採掘に不可欠な化学薬品だが、近年、農業資材としての需要が高まり、供給不安が生産計画に悪影響を及ぼしていた。

同工場の建設は、こうした課題への対処が目的。

TQZは、イタリア企業バレストラのカザフスタン側パートナーで技術の提供会社(60%)と、カザトムプロムの子会社Kazatomprom-SaUran LLP(40%)により設立された合弁会社。

新工場は2027年第1四半期の完成を予定している。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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