米国ウェスチングハウス(WH)社は2025年5月15日、ブルガリアのコズロドイ発電所に建設予定のAP1000型原子炉2基のプロジェクトに関し、ブルガリア企業7社と新たに協力覚書を締結したと発表した。
締結企業はクレーン、輸送、電気・制御機器などの分野で製品やサービスを提供する予定で、同月1日にソフィアで開催されたサプライヤー・シンポジウムの成果だとしている。
これにより、同社がMOUを締結したブルガリア企業は計37社となり、同社の「現地調達」方針を反映した動きといえる。
WH社は、地域の建設・物流・電気分野の専門性を活用し、プロジェクトの納期と予算順守に貢献するとしている。
同発電所は現在2基のVVER-1000型炉が稼働しており、ブルガリアの電力の約3分の1を供給している。
新設される7号機と8号機は、それぞれ2035年と2037年の運転開始を計画しており、計画通りなら欧州で最初に運開するAP1000となる。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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