ニューメキシコ(NM)州に本社を置くウレンコUSA社は2025年5月19日、同州の濃縮工場で進めている拡張計画の一環として新たなガス遠心分離機カスケードによる濃縮ウランの生産を開始したと発表した。

設備は2027年初頭までに段階的に稼働する計画であり、最終的には国内の濃縮能力が約15%向上するとしている。

同社は米国唯一の商業用濃縮ウラン生産事業者であり、米国の商業用原子力発電所の濃縮需要の約3分の1を満たす能力を有している。

同社は「新たな供給は米国の原子燃料サプライチェーンを強化し、ロシアへの供給依存からの脱却を支援するものとなる」とコメントしているほか、市場の需要と契約条件を前提として更なる拡張の可能性を検討中であると説明している。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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