[エストニア] 政府、SMR「BWRX-300」2基の立地計画プロセスを開始
2025年6月5日
エストニア政府は2025年5月22日、フェルミ・エネルギア社が提案する60万kWの原子力発電所の立地計画プロセスおよび環境影響評価の開始を発表した。
同社は2025年1月、GE日立の小型モジュール炉(SMR)「BWRX-300」2基による国家計画プロセス開始の申請書を同国経済通信省に提出していた。
計画区域は、同国北東部のレーネ・ビル県とイーダ・ビル県にまたがる総面積約1,285km2におよび、発電所の最適地を検討する同プロセスには、地域の住民、地方自治体などが参加する。
プロセスの最初に当たる立地事前選定は2025~2027年に行われ、ビル・ニグラのクンダ村(レ県)とリュガヌースのアー村(イ県)の付近に焦点が当てられるという。
2027年には地質学などの綿密な調査を行い、原子炉配備の安全基準などの適合性を確認する予定。
建設許可申請の提出は2029年、2基のうち最初の原子炉は早ければ2035年に運転開始できるという。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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