[米国・ロシア] ロスアトム、米国への濃縮ウランの供給継続に意欲を示す
2025年6月13日
2025年5月23日付の報道によると、ロシア国営原子力企業ロスアトムのリハチョフ総裁はロシア連邦会議での演説後に、米国が依然としてロシアから濃縮ウランを購入しており、今後の米ロ間協議次第では協力範囲を拡大する可能性があると述べた。
同総裁はメディアに対し、「すべての制裁にもかかわらず、米国は価格面でロシア産を選択している」と語った。
米国では、バイデン前政権下で2024年8月にロシア産濃縮ウランの輸入を禁止する法律が施行されたが、2028年初までは限定的な輸入が認められる特例がある。
米国エネルギー情報局(EIA)によれば、2023年に米国で購入された濃縮役務のうち、ロシアからの供給は27%で最も多かった。
これに対しロシア側は輸出禁止措置を講じたが、1回限りの個別の許可に基づく輸出は継続されている。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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