チェコ政府が80%を所有するドコバニII発電会社(EDU II)と韓国水力原子力発電(KHNP)は2025年6月4日、ドコバニでのKHNP製「APR-1000」2基による原子力発電所新設の設計・調達・建設(EPC)契約を締結した。

これは、チェコ最高裁判所が、下級裁判所の差し止め命令を無効にした数時間後に行われた。

総額4,070億チェコ・コルナ(約2兆7,000億円)とされる同契約には約10年間の燃料供給(初装荷+5回の取替分)やチェコ政府が今後一定の期間内にテメリン3、4号機の建設を決定した場合の追加契約の可能性も含まれるという。

2029年の建設開始を目指すKHNPは主契約者として、KEPCO E&Cは設計、Doosan Enerbilityは主要機器と建設、Daewoo E&Cは建設、KEPCO NFは燃料、KEPCO KPSは試運転と保修、をそれぞれ担当する。

チェコの産業貿易大臣によると、チェコ企業の関与は当初30%だが、建設終了までに60%まで増加するとのこと。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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