[米国] 米国船級協会、浮体式原子力データセンターの設計報告書を発表
2025年6月26日
2025年6月4日付の報道によると、米国船級協会(ABS)は、船舶設計専門のハーバート・エンジニアリング社(HEC)と連携し、浮体式原子力データセンターの設計に関する報告書を公表した。
本報告書では、小型モジュール炉(SMR)とデータセンター(DC)サーバーを組み合わせ、専用のバージ(浮体)に搭載して河口や沿岸部に設置し、周囲の水域を冷却源として利用する構想を提示している。
設計では、既に実証されている「Nautilus EcoCore」冷却システムを採用し、熱管理、構造強度、重量配分、設置場所の水流要件、そして人員の出入りやデータ接続手段など多面的な要素が検討されている。
ABSは、同報告書がこの新しい種類の設備に対する将来の規則や基準の策定に役立つとし、浮体式原子力データセンターならDC需要が増加するにつれてDCをオフショアに移し、送電網への負担を軽減することができるとしている。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
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