欧州委員会は2025年6月13日、2050年までに原子力分野で約2,410億ユーロの投資が必要になるとした、第8次「原子力説明プログラム(PINC:Nuclear Illustrative Programme)」の草案を公表した。

この投資には既存炉の運転延長(360億ユーロ)と大型炉の新設(2,050億ユーロ)が含まれている。

さらに、小型モジュール炉(SMR)、先進モジュール炉(AMR)、マイクロ炉および将来の長期的な核融合技術の開発に向けた追加投資も必要としている。

また、原子力の設備容量は2025年の98GWから2050年には約109GW(既設炉は60年運転を想定)へと増加する見通しだとしている。

欧州委員会は、今後の脱炭素化に向けては再生可能エネルギーと原子力の組み合わせが重要であると訴えている。

今後は、欧州経済社会委員会の意見聴取を経て最終版が公表される予定である。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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