トランプ大統領は2025年7月4日、財政調整措置法案「One Big Beautiful Bill Act(OBBBA)」に署名し、同法は成立した。

これによって、インフレ抑制法(IRA)のクリーンエネルギーへのタックスクレジットのうち、太陽光と風力、EVについては大幅に縮小されることになった。

一方で、原子力、地熱、二酸化炭素回収・貯留(CCS)についてはIRAで規定されたタックスクレジットがほぼ維持される形となった。

また、同法には外国資本によるタックスクレジットへのアクセスを制限するための条項やアラスカの北極圏国立野生生物保護区(ANWR)での掘削、石油・ガス・石炭の連邦リースを拡大する許認可プロセスの促進に関連する条項が追加されている。

議会予算局(CBO)は2025年1月のベースライン予測と比較した場合、今後10年間で3.4兆ドルの財政赤字の増加を予測している。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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