経済情報サイトは2025年7月8日、BRICS諸国が新たな気候変動資金枠組みについて合意したことを報じた。

この枠組みは同年11月に、ブラジル・ベレンで開催される第30回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP30)で検討される予定である、議長国ブラジル主導による熱帯林保全に向けた資金動員のメカニズム「熱帯林フォーエバー・ファシリティ」で、加盟国がこれを承認したことを意味する。

あわせて、BRICS諸国は炭素市場に関わる制度・能力の構築やノウハウの共有に重点を置いた、「炭素市場パートナーシップ」を新たに立ち上げるとした。

一方、BRICS首脳はEUによる炭素国境調整メカニズム(CBAM)や気候変動関連の一方的な貿易措置を差別的な保護主義として非難し、「開発途上国が気候変動対策と持続可能な開発を追求するための資金不足に直面している時期に、リスクを及ぼす可能性がある」と懸念を示した。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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