Kairos Power社は2025年8月18日、テネシー州オークリッジで建設を進めるフッ化物塩冷却高温炉実証炉「Hermes 2」について、テネシー渓谷開発公社(TVA)と電力購入契約(PPA)を締結したと発表した。

供給先はGoogle社のテネシー州およびアラバマ州のデータセンターであり、Kairos Power社とGoogle社が2024年10月に締結した「2035年までに合計50万kWの小型モジュール炉(SMR)を展開する契約」に基づくものである。

米国の電力会社と第4世代原子炉がPPAを締結した初の事例となる。

「Hermes 2」は2030年の稼働を目指しており、2024年11月には原子力規制委員会(NRC)から建設許可を取得している。

今回の発表では、Google社へのクリーンな電力供給を加速するため、電気出力を当初計画の2基構成(Dual Unit)の2.8万kWから単基構成(Single Unit)の5万kWに増強するとしている。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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