ウズベキスタン原子力庁は2025年9月26日、ロシア国営原子力企業ロスアトムと同国のジザフ地域において大型炉と小型モジュール炉(SMR)を併設する「統合型原子力発電所」を建設する協力合意書に署名した。

国際フォーラム「World Atomic Week」開催中に発表され、2基のVVER-1000型大型炉と2基のSMR「RITM-200N」(PWR、5.5万kW)を同一敷地に併設する計画。

このような併設運用は世界初とされ、両者はこれを統合型原子力発電所と位置づけている。

また、燃料供給に関する契約条件も締結され、今後の包括的な事業推進の基盤が整った。

同発電所は、2035年までに年間150億kWh以上の発電を開始する計画で国内の電力安定供給と脱炭素化に寄与する見通し。

今回の合意は、単なるインフラ整備にとどまらず、電力のベースロード供給を担う大型炉と、需給変動の対応性に優れたSMRを併用する柔軟なエネルギー運用モデルを世界に示すとしている。

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

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