2005年11月25日
電気事業連合会

「世界的に埋蔵量が豊富」という特長を持つ石炭は、将来にわたってエネルギー資源の重要な選択肢の一つであります。これまで、原油価格の高騰などといった状況の中、石炭を含むエネルギー源の多様化が電力の安定供給に功を奏してきました。

私どもは、かねてよりクリーンコールテクノロジーの研究に積極的に取り組んでおります。その一環として、現在、LNG火力と比べても遜色のない熱効率を目指す石炭ガス化複合発電(IGCC)のパイロットプラントを、福島県いわき市常磐共同火力(株)勿来発電所に建設しておりますが、電力の安定供給を含め、地球温暖化防止と経済性の両立にも、石炭の有効利用は不可欠のものです。

私ども電力業界は、原子力開発の推進、京都メカニズムの活用などとともに、石炭火力を含めた火力発電における熱効率のさらなる向上を図り、平成22年度(2010年度)の電力使用端CO2排出原単位を平成2年度(1990年度)比で20%程度低減するよう、自主的に努力しております。

なお、既に発電用の石炭には石油石炭税が課税されております。

以上