安部浩平氏の訃報に接して
2005年11月10日
電気事業連合会
会長 勝俣 恒久
体調を崩され療養中とお聞きしておりましたが、突然お亡くなりになったとの報を受け、残念でなりません。幅広くご指導をいただいただけに、深い悲しみを覚えます。
類い希な先見性と行動力をもって、電気事業連合会の会長を務められ、「バブル経済の終焉」、「55年体制の崩壊」といった政治・経済ともに激動の時代を迎え、非常に舵取りの難かしい時期に、電力自由化の議論をはじめとして課題山積の中で、強力なリーダーシップを発揮されました。
また、中部経済の中核として、外交、文化、音楽、教育、医療など幅広い分野でご活躍をされるとともに、大成功を収めた愛知万博、中部国際空港の開港などにも深く関わられ、現在、活況を呈する中部経済の礎を築かれました。
かつて電事連の専務理事を務めておられた時は、水源税反対を訴えるために自らタスキがけで永田町に乗り込むなど「行動する電事連」の牽引役でありました。
残された多数の業績のみならず、おおらかで豪放、そして細やかな心遣いを見せられたお人柄は多くの人を魅了してやみませんでした。
ここに謹んでお悔やみを申し上げ、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
以上