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IEA、エネルギーと気候変動に関する特別報告書を発表、原発の利用は不可欠

2013年6月26日

国際エネルギー機関(IEA)は2013年6月10日、「エネルギーと気候変動の構図を描き直す」と題する世界エネルギー展望特別報告書を発表し、世界の平均気温の上昇を2度以内に抑える必要性に各国政府は合意しているものの、たどるべき道からますます外れてきており、世界的に経済問題に関心が集中する中、気候変動問題の政策上の優先順位が低下しているとし、気温上昇2度以内目標の実現可能性を残すため、2020年までに迅速かつ効果的に実現可能で、経済成長を阻害しない4項目のエネルギー部門向けの政策を提言した。4項目の提言は①エネルギー効率化措置の適用②石炭火力で最も効率の低い発電所の建設および使用の制限③石油・ガス生産におけるメタン排出量の最小化④化石燃料消費向け補助金の段階的廃止の加速――で、これにより2020年以降、世界のCO2排出量は徐々に減少に向かうとした。また、このシナリオでは、世界の低炭素電源(再生可能エネルギー、原子力、炭素回収貯蔵)の比率が現在の32%から2020年に40%になるが、さらに低炭素化を進め、2035年に80%にする必要があり、原子力発電の利用が不可欠としている。

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