海外電力関連 トピックス情報
[ドイツ] 2016 年の再エネ促進賦課金額は前年より増加の見込み
2015年10月30日
2015 年10 月14 日、ドイツ主要各紙は、2016 年に一般需要家が負担する再エネ促進のための賦課金が6.35 ユーロ・セント/kWh となる見込みであると報じた。
2015 年の賦課金額は前年を下回る6.17ユーロ・セント/kWh であったが、2016 年は0.18 ユーロ・セント/kWh の増加となる。
これにより一般的な3 人世帯(年間消費電力量3,500kWh)の負担額は年間6.45 ユーロ増加し、総額222.40ユーロとなる見込み。
賦課金額は1 年間の再エネ発電設備導入量を踏まえて、次年度予想される再エネ発電電力量から算定される。
賦課金額が増加した理由としては、風力・バイオマス発電量の増加と卸電力価格の低下が挙げられる。
固定価格買取制度(FIT)では、買取価格と卸電力価格の差額が補助金として再エネ発電事業者に支払われるため、卸電力価格が低下するほど買取費用は増大する。
電気料金に上乗せされる賦課金が増加することから、一般需要家が支払う電気料金は2016 年も増加すると予想される。
<参考> 1ユーロ・セント=1.36円(2015 年10 月14 日終値)
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