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[タンザニア] 長期渇水によりすべての水力発電所が停止

2015年11月2日

2015 年10 月13 日付新聞報道によると、タンザニアでは渇水により貯水池の水位が低下し、全ての水力発電所が停止する事態に陥っている。
タンザニア電力供給公社によると、同国の総発電設備容量は120 万kW(水力55%、火力45%)で、発電電力量に占める水力発電比率は通常の35%から、長期渇水によって20%以下に低下している。
タンザニア政府は電力安定供給のために10 カ年におよぶ電力供給構造改革を2013 年に立ち上げて、ガス火力と石炭火力を導入するなどの電源の多様化を計画していたが、石炭火力は環境保護団体による強い反対に遭い、住友商事が受注したガスコンバインド火力(24 万kW)はいまだ建設中であるなど、電源の多様化はいまだ実現されてなく、深刻な電力不足となっている。
エネルギー省当局の話では、貯水池上流における農地増加に伴う農業用水の増加も、発電に使用できる水量の減少要因の一つとみられている。

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