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[ドイツ] 50HertzとTennet、2017年1月から大幅な送電料金値上げを計画

2016年10月14日

通信社は2016年9月23日、ドイツの4送電会社のうち、50HertzとTennetが来年1月から大幅な送電料金値上げを計画していると伝えた。
50Hertzは2017年から45%の料金値上げを予定している。
理由として太陽光や風力の不安定な出力が原因で火力発電所を頻繁に停止、再稼働させる必要があり、系統の安定化・管理費用として3億5,000万ユーロかかることが挙げられている。
一方、Tennetも系統の建設が再エネの導入ほど迅速に進んでいないため、送電容量の不足から系統安定化費用が増加しており、2015年の系統安定化費用は同社だけで約7億ユーロに達したと説明している。
そのため来年から80%の値上げを計画し、同社の送電料金はkWh当たり1.09ユーロ・セントから1.95ユーロ・セントに、変電料金は1.06ユーロ・セントから2.07ユーロ・セントに引き上げられる見通しである。
なおTennetは、系統建設が遅れている主な原因は、建設許認可手続きの長期化と並んで基本的な政策の変更にあるとしており、「昨年政府が新設超高圧送電線の地中化を優先すると決めたことによって重要なインフラプロジェクトの計画を完全に見直すことが必要になった」と指摘している。
両社の値上げが実施されれば、家族3人で年間電力消費量3,000kWhの家庭において、50Herzの場合で15ユーロ、Tennetの場合で30ユーロのそれぞれ負担増となる。 

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