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[ドイツ] 陸上風力競争入札、落札価格は低下するも制度の課題が指摘される
2017年12月14日
連邦系統規制庁は2017年11月22日、第3回陸上風力競争入札の結果を発表した。
これによると、落札価格の加重平均は3.8ユーロ・セント/kWhとなり、前回の4.29ユーロ・セント/kWhからさらに低下した。
今回も募集容量(100万kW)を大きく上回る応札(259万1,000kW)があり、競争原理が働いたことが価格の低下につながったとみられている。
また、落札された61のプロジェクトのうち、60は市民エネルギー協同組合のプロジェクトであった。
陸上風力の入札は小規模な事業者を優遇する制度設計となっており、同組合は建設許認可を取得する前でも入札に参加可能。
また、通常のプロジェクトは運開期限が24カ月以内であるのに対して、同組合は54カ月の期限が認められている。
しかし、許認可取得前の市民プロジェクトが大量に落札されたことに対して、プロジェクトの実現性を疑問視する声が挙がっている。
また、風力発電業界は、運開期限が4年以上あるため、2019・2020年に風力の導入が中断する可能性があることを懸念している。
過去の入札においても市民エネルギー協同組合の優遇が競争の歪みをもたらしていることが問題視されており、ドイツエネルギー・水道事業連合会の専務理事は入札制度の改善を求めるコメントを発表している。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
<参考>[ドイツ] チューリンゲン州、南北送電線の建設計画に異議を唱える(2017年6月22日掲載)
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