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[中国] 商業用再処理工場計画の年内開始に向け、ニュー・アレバ社と覚書
2018年1月23日
中国核工業集団公司(CNNC)とフランスのニュー・アレバ社は1月9日、中国で今年中に商業規模の再処理工場建設プロジェクトを開始できるよう、商業契約の交渉完了に向けて双方の意向を再確認する覚書に調印した。
CNNCは2007年、甘粛省で商業用再処理工場を建設するためのフィージビリティ・スタディ実施をアレバ社に依頼しており、2010年になると両者は、この件を商業契約に進めるための協力支援で合意した。
2013年には、処理能力800トン/年の商業用再処理・リサイクル施設を建設するプロジェクトについて、協力意向書を調印。
その翌年に長期の協力覚書を結んだ後、2030年の操業開始を目標に、双方のタスクや責任の配分を特定する技術協議を2015年に完了したが、これまでのところ商業契約の締結に至っていない。
今回、フランスのE.マクロン大統領が就任後初めて訪中し、習近平国家主席と会談したのを機に、契約交渉を早期に終える方針を両者が改めて確認したもの。
覚書への調印は、両首脳立ち会いの下で行われており、ニュー・アレバ社はこの交渉が過去数か月間で大きく進展したことを強調した。
現地の報道によると、依然として交渉上の障害となっているのは技術移転の価格であるという。
また、ル・メール経済・財務相が北京の記者団に対し、「今春に契約締結に至れば、契約額は100億ユーロ(約1兆3,348億円)にのぼる」と述べたことが伝えられている。
中国の商業用再処理・リサイクル施設は、ニュー・アレバ社のラアーグ再処理工場とメロックスMOX燃料加工工場をモデルに建設される予定。
これらの工場では確認済みの技術が活用されているほか、厳しい安全・セキュリティ基準が遵守されていること、および産業界におけるこれまでの実績が認められたことによるとニュー・アレバ社は説明した。
同社のP.クノルCEOも、同社とCNNCはともに契約締結に向けた努力を一段と強化したと指摘。
「近いうちに交渉がまとまり、CNNCをパートナーとするこの重要プロジェクトが年内に始まることを期待する」とコメントした。
【情報提供:一般社団法人日本原子力産業協会】
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