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[ロシア] ロスアトム、海上浮揚式原子力発電所の移動計画を発表

2018年5月22日

経済協力開発機構/原子力機関(OECD/NEA)の式典に出席したロシア国営企業ロスアトム(Rosatom)のLikhachev会長は2018年4月19日、同国初の海上浮揚式原子力発電所であるアカデミックロモノソフ号(Akademik Lomonosov)の移動をおよそ1週間以内に開始すると述べた。
具体的には、現在停泊中のサンクトペテルブルクから原子燃料を積まずにムルマンスク(ロシア北西部)に移動し、そこで原子燃料が装荷される。
さらに2019年6月、チュクチ自治管区ペヴェク(北極圏に位置する最東端の自治管区)に移動し、2019年秋に商業運転を開始する予定。
アカデミックロモノソフ号は、2基のロシア製小型原子炉KLT-40S(3万5,000kW×2基)から構成され、20万人程度の人口に電力を供給する能力を有し、熱と脱塩水も供給する。
現在、チュクチ自治管区のビリビノ原子力発電所では4基の原子炉(計4万8,000kW)が運転中であり同地区の80%の電力を供給しているが、これらの4基の原子炉は2021年までに廃止される予定であり、アカデミックロモノソフ号はこれら4基の代わりに電力を供給することになる。
なお、世界初の浮揚式原子力発電所は米国で1968~1975年まで運転したMH-1A(スタージス号:1万kW)である。 

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