2018年8月29日付の現地報道等よると、オーストラリアの新しいエネルギー政策である「国家エネルギー保証制度(NEG：National Energy Guarantee)」の導入について、現地報道および州政府関係者の間で断念したという見方が広がっている。
テイラー新エネルギー相は、NEG廃止について明言していないが、エネルギー政策については、CO2の排出削減よりも電気料金の引き下げと安定供給を優先するとしている。
同制度は、小売電気事業者に対して、電源調達において排出量条件と信頼性条件を満たすことを求めるもので、排出量条件の法制化については、既にターンブル前首相が8月に撤回を表明していた。 

【情報提供：一般社団法人海外電力調査会】