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[米国] 原子力エネルギー革新法(NEICA)、上下両院を通過

2018年10月15日

上院エネルギー・天然資源委員会委員長であるリサ・マコウスキー上院議員(R-Alaska)は2018年9月13日、「S.97・原子力エネルギー革新法」(NEICA)を下院が承認したことを発表した。
NEICAは、米国エネルギー省(DOE)に対して、民間の研究者との協力を優先し、高度な原子炉設計概念を試験、実証することを求める法案。
また、同法案により、国立研究所およびDOEは技術専門知識を結集した、実験炉建設を可能にする「国立原子炉イノベーションセンター」の創設が認可される。
さらに同法案は、原子力規制委員会(NRC)に対して、NRCが安全問題に関する専門知識を提供するとともに、同センターを通じて開発された新技術についての知見が得られるようDOEと協力するよう求めている。
この法案は、マイク・クラポ上院議員(R-Idaho)とシェルドン・ホワイトホース上院議員(D-R.I)が発案し、リサ・マコウスキー上院議員らと共同提案したもので、議員等は「我々の長年の超党派の共同作業と、原子力における、より効率的な利用可能技術を開発しようとする努力の成果」としている。
同法案は、今期議会で、まず上院エネルギー・天然資源委員会での口頭投票により承認され、その後2018年3月7日に上院通過、この9月13日に下院で承認されるに至った。
今後、法案は大統領に署名のために送付される予定。
また、リサ・マコウスキー上院議員は、2018年9月17日付現地紙への寄稿で「既存の原子力発電所は老朽化し、低価格の天然ガスと助成を受けた再エネによって、経済的打撃を受け、電力市場での競争力の低下と早期停止の可能性を高めている。
米国は原子力発電でのリーダーシップが低下するにつれて、同時に安全保障と核不拡散における影響力も失うことになる」と警告し、9月6日に上程した原子力リーダーシップ法(NELA)の重要性にも言及した。

 

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