電気事業連合会

海外電力関連 トピックス情報

[ロシア] ロスアトム社、VVER-1000型原子炉の寿命延長技術開発を発表

2019年1月4日

ロシア国営原子力企業のロスアトム社は2018年11月26日、ロシア国内のバラコボ原子力発電所1号機(VVER-1000型PWR、100万kW)で既設の大型原子炉圧力容器への焼きなまし処理(Annealing)を世界で初めて完了したと発表した。
この技術は、国立クルチャトフ研究所によって開発されたもので、原子炉圧力容器の金属物性を回復し、原子炉の運転寿命を延長することができるとするもの。
同社は、この焼きなまし処理によって、VVER-1000型の寿命は15-30年延長することができるとし、延長期間中の発電コスト(LCOE)は、石炭火力より安価となると発表した。
また、VVER-1000型は世界で37基稼働中であり、寿命延長によりCO2排出量削減にも貢献できるとした。
同様の技術は小型のVVER-440型でも実機に適用されてきたが、VVER-1000型原子炉圧力容器は径も大きく厚肉構造であるため、大型圧力容器に適用できる焼きなまし技術の開発が求められていたもの。

公式Twitterアカウントのご案内

海外電力関連 トピックス情報は、以下の電気事業連合会オフィシャルTwitterアカウントにて更新情報をお知らせしております。ぜひ、ご覧いただくとともにフォローをお願いいたします。

ページの先頭へ