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[韓国] 韓国電力技術、チェコの新規計画受注活動の一環でチェコ原研と協力覚書
2019年4月4日
韓国電力公社(KEPCO)の子会社として発電所のエンジニアリングと建設を担当する韓国電力技術(KEPCOE&C)は2月26日、チェコで新規の原子力発電所建設計画を受注する活動の一環として、前日にチェコの国立原子力研究機関(UJVRez)と協力覚書を締結したと発表した(=写真)。
同覚書を通じて、KEPCOE&C社は原子力発電所の設計・研究分野でUJVRezと実質的な協力体系を構築。
将来的に、新規原子力発電所の建設を受注できた場合は、関係設備をチェコで調達する足がかりとする考えだ。
韓国では文在寅政権が国内で脱原子力政策を進める一方、海外展開により国内原子力産業界に活路を見出す方針。
チェコでは国営チェコ電力が2014年に新規計画をキャンセルした後、2015年の「国家エネルギー戦略」の中で、チェコ政府は2040年までに原子力発電シェアを6割まで上げる必要があると指摘。
その後に閣議決定したフォローアップ計画では、国内2つの既存原子力発電所で1~2基ずつ増設する準備を始めなければならないとしていた。
両社はこれまでに、原子力発電所技術交流ワークショップを共同開催するなど、多くの活動で協力。
今回の覚書では一層具体的な協力方策を策定するとしており、両国の既存原子力発電所で安全性を向上させる技術協力と共同事業開発、新規原子力発電所関連の技術協力、新型原子力発電技術開発のための研究分野別人材・技術などで相互交流を深める。
また、覚書を通じてKEPCOE&C社は、チェコで稼働しているロシア型PWR(VVER)の技術経験を習得する計画。
一方、国営チェコ電力が50%以上出資するUJVRez側は、韓国の稼働中原子力発電所で主要設備の交換技術を学ぶ機会にしたいとしている。
(参照資料:KEPCOE&C社の韓国語発表資料、原産新聞・海外ニュース、およびWNAの2月26日付け「ワールド・ニュークリア・ニュース(WNN)」)
©KEPCOE&C社
【情報提供:一般社団法人日本原子力産業協会】
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