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[米国] コロンビア原発、大寒波時の需要急増にフル出力運転で安定供給に貢献

2019年4月9日

2019年3月5日付の報道によると、2019年2月初頭のポーラーボルテックス(極渦)による記録的な寒波時の需要急増の際、ワシントン州のコロンビア原子力発電所(BWR:121万kW)は、北西部のワシントン州、オレゴン州、アイダホ州等で卸電力販売をしている連邦営電気事業者のボンネビル電力局(BPA)からの要請を受け、安定供給のためフル出力運転状態を数日間継続した。
BPAの要請は「ノータッチ」と呼ばれ、寒さがやわらぎ需要が落ち着くまでフル出力運転を阻害するような発電所内の保全活動等を行わないようにするもの。
これまでも2014年に起きたポーラーボルテックスによる大寒波や、2017年の記録的猛暑の際にも同発電所にノータッチ要請がなされている。
同発電所を保有するEnergy Northwest社は、「今回のような大寒波の際は、暖房需要によりガス使用量が増え、ガス価格が急騰したことでガス火力発電所の発電単価は上昇した。また、風力発電所はフル出力の20%程度の発電量に留まったが、コロンビア原子力発電所は価格的にも量的にも安定した電力を供給することができた」と述べている。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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