海外電力関連 トピックス情報
[英国] 政府、小型原子炉に関する報告書を公表
2019年5月13日
英国ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)は2019年3月22日、小型原子炉(マイクロリアクター)に関する報告書を公表した。
当報告書は2016年3月に原子力エンジニアリング会社Nuvia社がDECC(BEISの前身)に対して政策決定の参考資料として提出したものであり、今回、3年遅れで公表された理由については明らかにされていない。
同報告書ではマイクロリアクターを電気出力3万kW、熱出力10万kW以下の原子炉としたうえで、大型炉に比べて安全性、初期投資の低さ、柔軟性などの面で優位であり、2030年における世界のマイクロリアクター市場は285万kWにまで拡大する可能性があるとした。
具体的な用途としては、既存の原子力発電所の非常用電源、データーセンター・軍事施設での自家消費、離島での電力供給、大規模商業施設・産業施設への電力・熱の提供、再エネの出力変動にあわせた調整力の提供などを挙げた。
そのうえで英国がこれまで培ってきた原子力技術をマイクロリアクターに注力することで、英国に大きな経済的利益がもたらされるとしたが、マイクロリアクターの発展には政治、規制、資金調達の面で政府の強いサポートが必要とした。
なお、BEISは2018年8月にマイクロリアクターを含む先進原子炉の研究開発に4,400万ポンド(約64億円)を投じる方針を示している。
当報告書は2016年3月に原子力エンジニアリング会社Nuvia社がDECC(BEISの前身)に対して政策決定の参考資料として提出したものであり、今回、3年遅れで公表された理由については明らかにされていない。
同報告書ではマイクロリアクターを電気出力3万kW、熱出力10万kW以下の原子炉としたうえで、大型炉に比べて安全性、初期投資の低さ、柔軟性などの面で優位であり、2030年における世界のマイクロリアクター市場は285万kWにまで拡大する可能性があるとした。
具体的な用途としては、既存の原子力発電所の非常用電源、データーセンター・軍事施設での自家消費、離島での電力供給、大規模商業施設・産業施設への電力・熱の提供、再エネの出力変動にあわせた調整力の提供などを挙げた。
そのうえで英国がこれまで培ってきた原子力技術をマイクロリアクターに注力することで、英国に大きな経済的利益がもたらされるとしたが、マイクロリアクターの発展には政治、規制、資金調達の面で政府の強いサポートが必要とした。
なお、BEISは2018年8月にマイクロリアクターを含む先進原子炉の研究開発に4,400万ポンド(約64億円)を投じる方針を示している。
【情報提供:一般社団法人海外電力調査会】
<参考>[英国]SMR等の新たな原子力研究開発センターがオープン(2019年3月20日)
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