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[米国] NRC、使用済燃料乾式貯蔵で冷却期間を短縮する認可を発給

2019年5月28日

オラノ・トランスニュークリア(TN)社は2019年4月9日、NUHOMSと呼ばれる同社製使用済燃料乾式貯蔵システムが、燃料装填に必要な最低冷却期間を2年に短縮する原子力規制委員会(NRC)認可を取得したことを発表した。
NUHOMSはキャニスタと呼ばれる金属製貯蔵容器に使用済燃料を収納し、それをコンクリートモジュールへ水平に貯蔵するシステムであり、垂直貯蔵方式に比べキャニスタ端部間の温度差が少なく熱応力が小さくなることや、貯蔵中の各種検査が容易に実施できることがメリットとされている。
TN社は「最低冷却期間の短縮により、使用済燃料プールから乾式貯蔵システムへの移送開始を数年単位で早め、廃止措置工程を加速させることができる」と述べた。
NRCのホームページによると、「米国内では乾式貯蔵キャスクへの燃料装填には少なくとも5年の冷却期間が一般的に必要であり、平均的には10年程度の冷却期間となっている」とされている。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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