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[カナダ] 安全規制当局、小型炉BWRX-300のベンダー設計レビュー開始

2019年7月2日

GEと日立が出資するGE日立ニュークリアエナジー(GEH)社は2019年5月22日、カナダ原子力安全委員会(CNSC)による同社の小型炉(SMR)BWRX-300(電気出力30万kW)のベンダー設計レビュー(VDR)が開始されることを発表した。
VDRは新規建設許認可における必須手続きではないものの、原子炉設計がカナダの法令等要求事項に適合していることを、建設許可申請の前段階で確認するもの。
ここでの確認結果は、建設許可技術審査を効率化するとCNSCは述べている。
VDRはフェーズ1~3の3段階で構成されており、標準期間はフェーズ1で18か月、フェーズ2で24か月が予定されている。
現在VDRで最も進んでいるTerrestrial Energy社の溶融塩炉(IMSR)は、フェーズ2を実施中である。
BWRX-300は、米国原子力規制委員会(NRC)の設計認証を取得している大型原子炉ESBWRの設計を発展させたSMRで、軽水型SMRと比較してMW当たりの資本コストを最大60%低減し、再エネ電源やガス火力発電と比較しても価格競争力を有するとGEHは考えている。

 

【情報提供:一般社団法人海外電力調査会

 

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